カリフォルニアが再び同性婚禁止に!エレン・デジェネレスはがっかり・・・

4日には大統領選挙が行われ初の黒人大統領誕生に大興奮のアメリカだったが、その陰にはもうひとつの投票が行われており残念な結果になっていた。
カリフォルニア州では大統領選挙と同時に、ある事項について賛成か反対かを選ぶ投票も行われていた。
それは、今年5月カリフォルニア州最高裁判所が決定した同性婚を認める判決についての是非を問う州民投票。一般に、嘆願した同性婚反対のキャンペーン名からProposition 8と呼ばれているもの。
で、この同性婚を認める判決に反対し同性婚を禁止するProposition8への賛成が過半数を超えた為、同性婚が禁止になってしまったんです。
これには同性婚を認める判決が出た後結婚したエレン・デジェネレス(Ellen DeGeneres)とポーシャ・デ・ロッシ(Portia de Rossi)のカップルやその他の同性婚をすでにしてしまった18,000カップルもがっかり。
エレンはこのキャンペーンの為自費で10万ドルを投じてTVコマーシャルを放映しProposition 8に反対(同性婚に賛成)するよう呼びかけ、自分のTVショーでも訴えていた。以前、ブラッド・ピットも同性婚賛成キャンペーンに10万ドルの寄付をしたことは大きなニュースになったこともあるので覚えている人もいると思う。
こんな努力もむなしく、結局、同性婚禁止賛成に52.5%が投票して、せっかく認められた同性婚が再び禁止されることが決まった。
エレンはこれについて自身のブログでこう語っています。
「選挙の夜を何度も繰り返して観ることは素晴らしい体験でした」
「バラック・オバマが新しい大統領よ。変化が来たのです」
「他の大勢のアメリカ人と同じように、同等へ向かって大きなステップを踏み出したと感じたわ」
「歴史をこの目で見ているのよ」
「ところが今朝、Proposition 8がカリフォルニアで通過したことがはっきりして、私はこの気持ちをどう説明していいか分からないの」
「同等への大きな一歩を踏み出したと同時に、大きな一歩を後退してしまったのです」
「いつかは"同性婚禁止"が馬鹿げたことに聞こえる日が来ると思っています」
「今のところは、全ての人たちへの同等を訴え続けていくつもりよ」
、、、と、こんなふうにエレンの複雑な胸のうちを書いていました。
Proposition 8が通過したからと言ってすぐにこれまで結婚したしまったカップルが無効になるわけではないけど、同性婚禁止サポーターグループはこれを盾に結婚無効の裁判を起こすことが予想されています。
一方、アメリカ人権擁護組合や同性愛者権利向上グループはProposition8を覆す3つの訴訟を早速起こしました。
Proposition 8はキリスト教グループを中心としたグループで同性婚を禁止する大々的なキャンペーンを展開し、コマーシャルでは、もし同性婚カップルが認められれば子供達は学校で同性婚について教わることになる、というネガティヴ面を訴え投票者に訴えていた。
サマンサ・ロンソンとのレズビアン関係が話題のリンジー・ローハンもブログで「投票に行こう!」と呼びかけていて、その下に
obama for president
VOTE NO ON PROP 8
VOTE NO ON PROP 4
と、オバマへの投票と、Proposition 8とProposition 4への反対を訴えていたんですよ。
それもどっちかっていうと下の二つの方が大文字で強調してあった。
ちなみにProposition 4 とは未成年の女性の中絶に関する投票で、親に内緒で中絶しにくくする法律への投票です。こちらは反対票が多くて通過しませんでしたが。
アメリカは一方で変化を望み、一方ではまだまだ変化を望まず保守的でもあるという矛盾した一面を見せてくれた今回の選挙でした。
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